Windows 11は2026年9月現在もローカルアカウントを利用できますが、初期設定でMicrosoftアカウントを回避する従来の方法は制限が進んでいます。
Microsoftは2025年3月に`bypassnro.cmd`の削除をInsiderビルドで開始し、同年10月にはOOBEでローカルアカウントを作成する既知の回避手段そのものを削除する方針を明示しました。
この記事ではMicrosoft公式情報と第三者による動作検証を分けながら、Windows 11 25H2でローカルアカウントを使いたい場合に何を選べばよいのか、初心者向けに整理します。
Windows 11をローカルアカウントでセットアップする方法は2026年にどうなった?
結論からいうと、ローカルアカウント自体は残っています。しかし、Windows 11の初期設定(OOBE)から直接ローカルアカウントを作る回避ルートは、Microsoftによって段階的に閉じられています。
まず、「ローカルアカウントが廃止された」という話と「初期設定でローカルアカウントを作りにくくなった」という話は分けて考えましょう。
Windows 11には、PC内を中心に管理する「ローカルアカウント」と、Microsoftのオンラインサービスと結び付く「Microsoftアカウント」があります。
Microsoftアカウントを利用するとOneDriveなどのサービスと連携しやすい一方、ローカルアカウントならWindowsへのサインインとオンラインアカウントを切り離して運用できます。
2026年に問題となっているのは、ローカルアカウントの存在そのものではなく、Windows 11のOOBEでMicrosoftアカウントを使わずに初期設定を完了させる方法です。
最終確認は2026年9月、25H2の一般提供ビルドは26200系
この記事の情報は2026年9月8日時点でMicrosoftが公開しているWindows 11のリリース情報と、過去のWindows Insider Blog、第三者による検証情報を突き合わせて整理しています。
Microsoftのリリース情報では、Windows 11 version 25H2は2025年9月30日に一般提供が始まり、初期ビルドは26200.6584でした。
その後も累積更新が続いており、Microsoftが2026年8月27日に公開したKB5120998では、25H2のOSビルドは26200.9278まで進んでいます。
つまり、以前の検証で「25H2・26200.6584では動いた」と確認された方法でも、現在の26200.9278などで同じ結果になるとは限りません。
「25H2対応」だけでは情報として足りず、「いつ、どのビルドで確認されたか」まで見る必要がある。
これが2026年のWindows 11セットアップで特に重要なポイントです。
なお、この記事では僕自身がすべてのOOBE回避方法を26200.9278の実機で再検証した、とはしていません。
Microsoft公式に確認できる変更と、特定環境で行われた第三者検証を明確に分けて紹介します。
Microsoft公式で確認できる変更は?
ここは一次情報から確認できる事実です。
Microsoftは2025年3月28日、Windows Insider Preview Build 26120.3653およびBuild 26200.5516の案内で、`bypassnro.cmd`スクリプトをビルドから削除すると発表しました。
Microsoftが示した目的は、Windows 11のセットアップをインターネット接続とMicrosoftアカウントを使った状態で完了させることです。
さらに大きな変更が2025年10月6日に発表されました。
Windows Insider ProgramのAmanda Langowski氏が公開したWindows 11 Insider Preview Build 26220.6772の情報では、「Windows Setup Experience」の変更として、OOBEでローカルアカウントを作成するために使われていた既知の仕組みを削除する方針が示されています。
Microsoftはその理由について、こうした仕組みがMicrosoftアカウントのセットアップだけでなく、重要なセットアップ画面まで意図せず飛ばし、PCが完全に構成されないままOOBEを終了する可能性があるためだと説明しています。
したがって、Microsoft公式情報から読み取れる方向性は明確です。
Windows 11の通常のOOBEは、インターネットへ接続し、Microsoftアカウントで完了させる方向へ進んでいます。
Windows 11 25H2でローカルアカウントを作るにはどうする?
2026年時点で最も確実性を重視するなら、Microsoftアカウントで通常の初期設定を完了し、その後Windowsの設定からローカルアカウントへ切り替える方法を優先するのが分かりやすいです。
「最初のOOBEから絶対にMicrosoftアカウントを使いたくない」という場合には、`net user`などを使った方法の検証例があります。
ただし、ここには大きな違いがあります。
| 方法 | 情報の位置付け | 2026年に考えるべき点 |
|---|---|---|
| Microsoftアカウントで設定後にローカルへ変更 | Windowsの通常機能を利用 | 初心者には最も分かりやすい |
| net userでユーザーを作成 | Windows標準コマンド+OOBE回避の検証例 | 現行ビルドでの再現性に注意 |
| oobe\bypassnro.cmd | Microsoftが削除を進めた方式 | 長期的な利用を前提にしない |
| start ms-cxh:localonly | 第三者による動作検証例 | Microsoftが既知の回避策を削除方向 |
| BypassNROのレジストリ設定 | 第三者による回避例 | OOBE側の変更で使えなくなる可能性 |
| RufusでインストールUSBを作成 | 外部ツールを利用 | Microsoft純正のOOBE手順ではない |
ここで大切なのは、「コマンド自体がWindowsに存在すること」と「MicrosoftがそのコマンドをOOBE回避手順として保証していること」は別という点です。
たとえば`net user`はMicrosoftのドキュメントにも掲載されているWindows標準コマンドで、Windows 11にも適用されます。
しかし、`net user`をOOBE中に使い、さらに`msoobe`などを組み合わせてMicrosoftアカウント設定を回避する一連の操作までMicrosoft公式のWindows 11 Home向けセットアップ手順として案内されている、という意味ではありません。
ここを混同しないようにしましょう。
初心者ならMicrosoftアカウントから後で切り替える
コマンド操作に不安があるなら、まず通常どおりWindows 11の初期設定を完了します。
その後、Windows 11の「設定」からアカウント関連の項目を開き、Microsoftアカウントではなくローカルアカウントでサインインする設定へ切り替える方法があります。
この方法ならOOBEそのものを無理に回避する必要がありません。
「ローカルアカウントでWindowsを使いたい」という最終目的を達成するために、必ずしもOOBEからローカルアカウントでなければならないわけではないんですね。
ここは意外と見落とされます。
Windowsへのサインインをローカルアカウントへ変更した後でも、必要なMicrosoft製アプリやサービスで個別にMicrosoftアカウントを利用する運用はできます。
OOBEからローカルにしたい場合はnet userの検証例がある
一方、「家族のPCなので自分のMicrosoftアカウントを登録したくない」「検証用PCなのでオンラインアカウントと結び付けたくない」といった理由で、OOBEからローカルアカウントを作りたい場合もありますよね。
Windows 11 25H2では、OOBEでShift+F10からコマンドプロンプトを開き、`net user`を使ってユーザーを作成する方法が第三者によって検証されています。
基本的な考え方は次のとおりです。
1. Windows 11のOOBEを開始する
2. Shift+F10でコマンドプロンプトを開く
3. `net user`でローカルユーザーを作成する
4. 作成したユーザーへ必要な権限を設定する
5. OOBE関連プロセスを進めて再起動する
6. 作成したユーザーでサインインする
7. 残りのプライバシー設定などを完了する
8. Windows Updateを実行する
ユーザーを追加するWindows標準コマンドは、たとえば次の形式です。
`net user “ユーザー名” /add`
パスワードを指定する場合は、
`net user “ユーザー名” “パスワード” /add`
という形式が使えます。
Microsoft Learnでも`net user`について、ローカルコンピューターまたはドメイン上のユーザーアカウントを追加・変更・削除できるコマンドとして説明されています。
ただし、パスワードをコマンドラインへ直接書くと画面上に文字列が見えるため、周囲から見られる環境では避けたほうがよいでしょう。
Administratorsへの追加は言語環境にも注意
第三者検証では、作成したユーザーを管理者グループへ追加するため、
`net localgroup “Administrators” “ユーザー名” /add`
という操作が紹介されることがあります。
ここで注意したいのがグループ名のローカライズです。
Windowsの表示言語や環境によって組み込みグループ名の扱いが異なる可能性があるため、「Administratorsと入力すればすべての日本語Windowsで必ず成功する」とは断定しません。
入力してエラーになった場合、スペルだけを疑って何度も繰り返すのではなく、そのPCで利用できるローカルグループを確認することが大切です。
また、OOBEを進める方法として、
`cd oobe`
に続いて、
`msoobe && shutdown -r`
を実行する手順も第三者検証で紹介されています。
これもMicrosoftが一般ユーザー向けに保証しているローカルアカウント作成手順ではありません。
Windows UpdateによってOOBEの動作が変更されれば、同じ操作でも結果が変わる可能性があります。
そのため、この記事では「2026年ならこのコマンドで必ず成功する」とは紹介しません。
BypassNROやms-cxhはWindows 11 25H2でも使える?
過去の25H2で動作した例はありますが、2026年9月時点では長期的に頼れる方法とは考えないほうがよいでしょう。Microsoft自身がOOBEの回避経路を削除する方向を明示しているためです。
特に検索結果には、2024年以前の定番手順と25H2登場後の情報が一緒に表示されます。
ここが初心者にとって非常に分かりにくいところです。
BypassNRO.cmdはMicrosoftが削除を明言
以前はShift+F10でコマンドプロンプトを開き、
`oobe\bypassnro.cmd`
を実行する方法が広く知られていました。
PCを再起動した後、インターネットへ接続せず制限された設定で進み、ローカルアカウントを作るという仕組みです。
しかし前述したように、Microsoftは2025年3月28日のWindows Insider Preview Build 26120.3653および26200.5516で、`bypassnro.cmd`スクリプトを削除すると公式に発表しています。
ここは第三者の推測ではありません。
Microsoft自身がWindows Insider Blogで発表した変更です。
一般提供版への反映には時差があるため、発表直後に「自分のPCではまだ使える」という状態が存在しても矛盾しません。
ただし、2026年に新しくWindows 11を設定する人が、これから何年も使える定番手順としてBypassNROを覚えるのはおすすめしにくいです。
レジストリでBypassNROを指定する方法もあるが同じ問題を抱える
`bypassnro.cmd`が存在しない環境では、レジストリへBypassNROの設定を書き込む方法も紹介されてきました。
代表的なのが、
`HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE`
以下に`BypassNRO`を設定する方法です。
ただ、スクリプトが消えたから手作業で同じ設定を行えば永続的に解決する、とは限りません。
OOBEそのものがその設定を利用しなくなれば、レジストリを変更しても目的を達成できなくなるからです。
これは僕がWindows関連の手順を見るときにかなり意識しているポイントです。
「ファイルが消された」のか、「仕組みそのものが使えなくなった」のかでは意味が違います。
表面上のコマンドだけではなく、その裏側でWindowsが何をしているのかを見る必要があります。
start ms-cxh:localonlyも同じく過渡期の方法
もう一つ知られている方法が、
`start ms-cxh:localonly`
です。
このコマンドからローカルユーザー作成画面を呼び出せた25H2環境の検証例があります。
しかし2025年10月6日のBuild 26220.6772でMicrosoftは、OOBEからローカルアカウントを作るために利用されている「known mechanisms(既知の仕組み)」を削除すると説明しています。
つまり、特定のコマンド名だけを狙った変更と考えるより、Microsoftアカウントを迂回するOOBEルート全体が見直されていると考えるほうが自然です。
「昨日まで動いたから、次の大型アップデートでも動くはず」とは考えないほうがよいでしょう。
ダミーのメールアドレスを使う方法はおすすめしない
以前は架空のメールアドレスなどを入力し、Microsoftアカウントの認証を意図的に失敗させることでローカルアカウント作成へ進む方法も知られていました。
しかし、このタイプの方法はWindows側の認証処理に依存するため安定しません。
2026年にローカルアカウントを使う目的なら、わざわざ認証エラーを利用する方法へこだわるメリットは小さいと僕は考えています。
「裏技が一番簡単そう」に見えても、Windows Updateのたびに手順を探し直すことになれば、結果的には遠回りですよね。
Windows 11 Home・Proや複数PCではどの方法を選べばいい?
1台の個人PCなら通常セットアップ後の切り替え、OOBEからローカルアカウントが必要なら現行ビルドで確認された方法、複数台なら展開方法そのものを見直す、という選び方が現実的です。
僕は「どの回避コマンドが最強なのか」ではなく、なぜローカルアカウントにしたいのかから逆算するのがよいと考えています。
たとえばMicrosoft 365やOneDriveを日常的に使う自分専用PCなら、Microsoftアカウントでセットアップする利便性があります。
反対に、家族のPCを代理で設定するときに自分のMicrosoftアカウントを登録したくない、検証用PCなのでオンラインアカウントと切り離したい、といった用途ならローカルアカウントを使う理由がはっきりしています。
Windows 11 HomeではOOBEの回避情報を固定化しない
Windows 11 Homeでは、Microsoftアカウントを使う通常のセットアップが基本となっているため、OOBEからローカルアカウントを作ろうとすると回避方法に頼る場面が出てきます。
ここで注意したいのは、ネット上の記事に「Home対応」と書いてあっても、それだけで現在の環境に対応しているとは限らないことです。
確認したいのは、
- Windows 11のバージョン
- Home/Proなどのエディション
- OSビルド
- 検証した日付
- 実機なのか仮想マシンなのか
- Windows Update適用状況
です。
特に2026年9月時点の25H2は、一般提供開始時の26200.6584から大きくリビジョンが進んでいます。
検索結果に「25H2で成功」と書かれていても、26200.6584での結果と26200.9278での結果を同一視しないようにしましょう。
Windows 11 Proは組織向けの選択肢もある
Windows 11 Proでは、OOBEの構成によって「職場または学校用に設定する」など、Homeとは異なる選択肢が表示される場合があります。
過去には「代わりにドメインに参加する」からローカルユーザー作成へ進める構成も利用されてきました。
ただし、これについても画面構成がWindowsの更新によって変わる可能性があります。
「Proなら永久にこのボタンがある」と決めつけるのではなく、現在表示されている選択肢を確認してください。
複数PCならRufusなどの方法も候補になる
複数台のPCへWindows 11をインストールする場合、毎回OOBEでShift+F10を押して手入力する方法は効率的とはいえません。
外部ツールのRufusでは、Windows 11のインストールメディア作成時にオンラインアカウント要件などを調整する機能が提供されてきました。
過去にはRufus 4.11を使ったWindows 11 25H2での検証例もあります。
ただし、これはMicrosoftが提供する標準OOBEそのものではなく、外部ツールでインストールメディアを作成する方法です。
また、USBメモリへインストールメディアを作成すると、通常は対象USB内のデータが消去されます。
必要なデータを別の場所へ保存してから作業してください。
企業や学校などで多数のPCを展開するのであれば、さらに話は変わります。
個人向けOOBEの回避コマンドを大量のPCへ手入力するより、組織向けのWindows展開・管理方法を検討するほうが再現性を確保しやすいでしょう。
1台のPCで便利な裏技と、100台を管理する仕組みは別物です。
これはSEとしてシステムを考えるときにもよく出てくる考え方ですね。
ローカルアカウント設定後に何を確認すればいい?
ローカルアカウントでデスクトップを表示できても、そこでセットアップ完了ではありません。Windows Update、権限、パスワード、ネットワーク、必要なオンラインサービスまで確認しましょう。
初期設定のためにネットワーク接続を避けた場合でも、Windowsを安全に使い続けるためには更新プログラムの確認が重要です。
Wi-Fiまたは有線LANへ接続した後、「設定」からWindows Updateを開き、利用可能な更新を確認してください。
2026年9月時点でもWindows 11 25H2には継続して累積更新プログラムが提供されています。
インストールに使用したISOやメーカー出荷時のWindowsより、新しい更新プログラムやドライバーが存在する場合があります。
アカウントが管理者になっているか確認する
`net user`などで手動作成した場合は、目的どおりのアカウント権限になっているか確認しておきましょう。
普段使いのアカウントにどこまで管理者権限を持たせるかは、PCの用途によって判断が変わります。
特にコマンド実行中にエラーが表示されたのに、そのままセットアップを進めた場合は要注意です。
「デスクトップが表示されたから全部成功した」と判断せず、設定画面からアカウントの状態を確認してください。
パスワードやサインイン方法を確認する
ローカルアカウントでは、Microsoftアカウントとはアカウント復旧の仕組みが異なります。
セットアップ後は「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」などから、自分が利用するサインイン方法を確認しておくとよいでしょう。
パスワードを適当に設定して忘れてしまうと、後から困ります。
特に家族のPCを代理設定するときは、「設定した本人しかパスワードを知らない」という状態を作らないよう、実際に使う人と管理方法を決めておきましょう。
開発用PCならユーザー名も意外と重要
これはWindows 11のローカルアカウント問題とは少し違う角度ですが、SEとして僕が気にするポイントです。
開発やコマンド操作にも使うPCなら、ローカルユーザー名を短い半角英数字にしておくと扱いやすい場合があります。
日本語のユーザー名でWindowsが使えないという意味ではありません。
一部の古いアプリやスクリプト、開発ツールなどで`C:\Users\ユーザー名`というプロファイルパスを扱ったとき、単純な文字列のほうがトラブルを切り分けやすいケースがあるためです。
後から表示名を変えることと、最初に作成されたプロファイルフォルダーの扱いは必ずしも同じではありません。
PCを開発用途にも使う予定なら、アカウント作成時点で少し考えて名前を決めるのがおすすめです。
Windows 11のローカルアカウントは今後どうなる?SEとして考察
ローカルアカウントそのものが直ちに廃止されると断定できる材料はありませんが、OOBEでMicrosoftアカウントを迂回する方法は今後も変わる可能性が高い、と僕は考えています。
ここからはMicrosoft公式の変更を踏まえた僕の考察です。
2025年3月28日にMicrosoftは`bypassnro.cmd`の削除をInsiderビルドで発表し、10月6日にはさらに踏み込んで、OOBEでローカルアカウントを作る既知の仕組みを削除すると説明しました。
この流れを見ると、「BypassNROが塞がれたから次のコマンドを探す」という発想だけでは、いずれ同じ問題にぶつかる可能性があります。
なぜこの記事を書こうと思ったのか
僕がこの記事を書いた理由もここにあります。
Windows 11のローカルアカウントについて調べると、公開された時点では正しかった手順が検索結果に残り続け、新しい情報と混在しているからです。
ITの手順書は、料理のレシピのように一度完成したらずっと同じとは限りません。
特にWindows 11のように毎月更新されるOSでは、僕は「手順にも賞味期限がある」と考えています。
だからこそ、「このコマンドを入力してください」だけではなく、その方法を誰が、いつ、どのビルドで確認したのかまで見ることが重要です。
公式情報・第三者検証・自分の検証を分けて読む
今回のテーマで僕が特に重要だと感じたのは、情報の「出どころ」です。
Microsoftが2025年3月28日に`bypassnro.cmd`削除を発表したこと、2025年10月6日に既知のローカルアカウント作成経路を削除すると発表したことは、Microsoftの一次情報で確認できます。
一方、「特定の25H2ビルドで`net user`からOOBEを完了できた」「`start ms-cxh:localonly`が動いた」「Rufusでローカルアカウントを作れた」という情報は、個別環境での検証結果として扱うべきです。
そして僕自身が同じビルド・同じ条件で試していないものを、「僕の環境でも確認しました」と書くべきではありません。
公式仕様、第三者検証、筆者検証の3つを混ぜない。
技術記事の信頼性を考えるなら、これはコマンドそのもの以上に重要だと思います。
「ローカルアカウントにしたい理由」から方法を選ぼう
もう一つ僕が違う角度から考えたいのが、「Microsoftアカウントを回避すること」を目的にしないことです。
本来の目的は、
「クラウド同期を必要なものだけにしたい」
「自分のMicrosoftアカウントを家族のPCへ登録したくない」
「検証用PCをオンラインアカウントから分離したい」
「複数PCを効率よくセットアップしたい」
など、人によって違います。
Microsoftアカウントで通常のOOBEを終えた後にローカルアカウントへ切り替えて目的を達成できるなら、毎回変わる回避方法と格闘しなくてもよいわけです。
反対に、OOBEの時点からローカルユーザーが必要な明確な理由があるなら、その時点のビルドで確認されている方法を調べる価値があります。
僕はこの「目的と手段を逆転させない」考え方が、2026年以降のWindows 11ではますます重要になると思っています。
Windows 11の記事では「25H2対応」だけを信用しない
2026年9月時点で特に覚えておいてほしいのはこれです。
「Windows 11 25H2対応」と「現在のWindows 11 25H2で動く」は同じ意味ではありません。
25H2は2025年9月30日にビルド26200.6584で一般提供が始まりました。
一方、2026年8月27日のKB5120998では26200.9278まで更新されています。
同じ「25H2」という名前でも、その間に多数の更新が入っているんですね。
今後Windowsの手順を検索するときは、記事タイトルの「最新版」という文字だけではなく、検証日とOSビルドを確認してみてください。
Windowsキー+Rから`winver`を実行すれば、自分のWindowsのバージョンとOSビルドを確認できます。
検索記事の検証環境と自分のPCを照らし合わせるだけでも、「記事どおりに操作しているのに、なぜ画面が違うの?」という混乱をかなり避けやすくなります。
Windows 11をローカルアカウントでセットアップする方法まとめ
Windows 11は2026年9月現在もローカルアカウントで利用できます。
ただし、Microsoftは2025年3月28日にWindows Insiderビルドから`bypassnro.cmd`を削除する変更を発表し、同年10月6日にはOOBEでローカルアカウントを作るための既知の回避手段を削除する方向を明確にしました。
そのため、初心者が確実性を優先するなら、Microsoftアカウントで通常のセットアップを完了してからローカルアカウントへ切り替える方法が分かりやすいでしょう。
OOBEからローカルアカウントを作る必要がある場合は、`net user`などの検証例がありますが、Microsoftが一般ユーザー向けOOBE手順として保証している方法と、第三者が特定ビルドで確認した方法を区別する必要があります。
そして何より、Windows 11ではバージョン名だけでなくOSビルドと検証日を見ることが大切です。
「25H2だから同じ」と考えず、自分のPCで`winver`を確認し、そのビルドに近い条件の情報を探してみてください。
僕としては、これからのWindows 11では「最新の裏技を暗記する」より、Microsoftの変更方向を理解し、自分がローカルアカウントを必要とする理由に合わせて方法を選ぶほうが、長く使える知識になると考えています。
よくある質問
Windows 11 Homeでもローカルアカウントは使えますか?
はい。ローカルアカウントそのものと、OOBEでMicrosoftアカウントを使わずに作成できるかは別問題です。
OOBEの回避方法は変更される可能性があるため、現在のOSビルドと検証時期を確認してください。
oobe\bypassnro.cmdは2026年でも使えますか?
Microsoftは2025年3月28日、Windows Insider Preview Build 26120.3653と26200.5516で`bypassnro.cmd`を削除する変更を公式に発表しています。
古い一般提供ビルドなどで動作するケースがあっても、今後も利用できるWindows 11の標準手順として前提にするのは避けたほうがよいでしょう。
Microsoftアカウントで設定した後でもローカルアカウントへ変更できますか?
はい。MicrosoftアカウントでWindows 11の初期設定を完了した後、Windowsのアカウント設定からローカルアカウントへ切り替える方法があります。
OOBEのコマンド操作に不安がある方は、「最初からローカルアカウント」にこだわらず、この方法も検討してみてください。


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